【のぼり、旗、幕】など印刷方法について適した生地なども併せて説明させていただきます
シルク印刷
いわゆる顔料プリントと言われるものです。
シルクの版に顔料インクを使用して印刷する方法です。
ほぼすべての生地に可能な印刷方法ですが、色数が増えるとその分版の数が増え割高になります。
そのため比較的簡易なデザインの場合に用いることが出来る印刷方法です。
また、生地の厚みが増すほど裏通りが悪くなるため、裏面も使用する場合には薄めの金巾(かねきん)やテトロンポンジなどの生地が適しています。
その他、裏通りなど特に気にならない場合には少し厚めのシャークスキンを使った【のれん】や【ハッピ】などに用いる場合もございます。
更に厚みのあるカツラギやトロマットなどにプリントして【幕】として使用することもあります。
金巾(かねきん)にシルク印刷 カツラギにシルク印刷
反応染め(本染め)
反応染料を使用して染めたのちに高温で蒸して仕上げる方法です。
天竺(てんじく)、シャークスキンやエックスランなど少し厚めの生地に用いられます。
顔料プリントと違い厚みのある生地でも両面ほぼ同じ程度で通るため、主に【旗】を染めるのに適しています。
最近ではスェードやツイルなど化学繊維素材の生地も反応染めで染めることがあります。
その場合にも表裏でほぼ同等の通りで染めることが可能です。
顔料プリントと同様あまり複雑なデザインには適していないのと、細かい線などは染める際につぶれてしまう可能性があります。
天竺に反応染め シャークスキンに反応染め
インクジェットプリント・転写プリント
複雑な柄や写真を使ったデザイン、グラデーション、多色なものをプリントする場合に適した印刷方法です。
生地に直接ダイレクトにプリントするインクジェットプリントと転写紙にプリントしたものを生地に転写する転写プリントがあります。
一般的には化学繊維の生地に用いられることの多い印刷方法ですが、最近ではブロードなどの綿生地にも用いられることがあります。
テトロンポンジなどの薄い生地の場合は8割程度裏面が通るのですが、生地の厚みを増すと裏面はほとんど通らなくなります。
裏面にも色を通したい場合には両面転写というプリント方法が可能です。
テトロンポンジにインクジェットプリント トロピカルにインクジェットプリント
トロマットにインクジェットプリント ツイルにインクジェットプリント